2009-10-17

岡本太郎の文章が素敵な件について

今さっき、ひょんなことで借りてきた、
昭和43年(!!)に出版された、 岡本太郎の『原色の呪文』という芸術を論じたエッセイ集を読みはじめました。

彼は戦前のフランス芸術家・知識人との交流が深かったので、
でてくる固有名詞をたどるだけで、 私にとってはわくわくでたまらない文章が並んでいます。

それで、なんとなく序文を読み始めたのですが、
いきなりガツーンと来たので、 びっくりした箇所だけ備忘のため記しておきます。
明日にはそうでもないな?とか思ってるかもw  

 それからは生涯を通じて、決意した自分に絶望的に賭けるのだ。変節してはならない。精神は以後、不変であり、年をとらない。ひたすら、透明に、みがかれるだけだ。  もちろん貫くには、瞬間、瞬間、待ち受ける厖大な障害がある。それはこちらをねじ曲げ、挫折させ、放棄させようとする。だが、そのようなマイナスは、それと徹底的に対決することによって自分を豊かにし、純化し、深める、いわば触媒であるにすぎず、そのたびに己は太く、強くなるのだ。どんなことがあっても、自分がまちがっていたとか、心をいれかえるとか、そういう卑しい変節をすべきではない。一見、謙虚に見えて、それはごま化しであるにすぎないのだ。



俺を含めた、人生の節目に悩むすべての人に捧げます。
(ていうか俺の書いた文章じゃないから、捧げるとか言いだすのは失礼だけど・・・)

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