はじめて出会ったのは高三の時でした。
色あせぬ浄化力。
新潮社の紹介ページ
あらすじと背景
あしたには一角の人間になろうという思いを抱きながらも、運命に翻弄されていく人間たちを描いた、井上靖の自伝的小説。時代背景は大正・昭和初期~太平洋戦争終戦直後。郷里の静岡での祖母とのくらし、繊細で感受性の強かった青春時代、大阪で新聞記者として働く日々、凄惨を極めた戦争体験。同時に、それぞれの時代に出会った美しい宿命の女たち。
小説タイトルの「あすなろ(う)(翌檜)」とは?
「あすは檜になろう、あすは檜になろうと一生懸命考えている木よ。でも、永久に檜にはなれないんだって!それであすなろうというのよ」
(第一章「深い深い雪の中で」より)
もちろん翌檜とは明日を夢見る人の譬え。「生きる」ということの儚さを俯瞰できる、人ごととはとても思えない物語。世の中は翌檜たちでこんなにもあふれかえっているのだ!!!
現実的効用としては(笑)
「最近なんだか以前のようにやる気が湧いてこない・・・」
「日々の原動力が欲しい」と切実に悩む方、
(結構女性がらみの描写がエロいので)
エロティックな文学的想像力を小説に求めている方、
は手に取る価値があると思います。
いつも思うんだけどロープライス1円ってどういうことなんだろうな・・・・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿